Vercel Sandbox が4リージョンに拡大、リージョン選択とフェイルオーバーに対応
Vercel 公式チェンジログ公式発表
Vercelインフラリリースサンドボックスデプロイ
Vercel が、ユーザー生成コードなどを隔離実行する Vercel Sandbox を iad1・sfo1・cle1・cdg1 の4リージョンで提供開始した。サンドボックスごと、あるいはプロジェクト既定でリージョンを選べるようになり、Pro / Enterprise ではフェイルオーバー先の指定も可能になっている。
何が発表されたか
Vercel が2026年8月24日、Vercel Sandbox をグローバル提供に切り替えたと発表した。
- 提供リージョンは iad1(ワシントンD.C.、既定)/ sfo1(サンフランシスコ)/ cle1(クリーブランド)/ cdg1(パリ) の4つ
- リージョンはサンドボックス単位で指定でき、プロジェクトの既定値としても設定できる。設定はダッシュボード(Settings > Sandboxes)または CLI から行う
- フェイルオーバーリージョンの指定は Pro / Enterprise チームが利用可能。主リージョンが利用できない場合、新しいサンドボックスは最も近いフェイルオーバー先で自動的に起動する。フェイルオーバーを設定していない場合は、選択したリージョンまたはプロジェクト既定で起動する
- リージョン選択自体は全プランで利用できる
Vercel は選択の指針として、「サンドボックスがアクセスするデータベース、オブジェクトストレージ、その他サービスに近い場所を選ぶことでレイテンシを削減できる」と説明している。
開発者への影響
- スナップショットはリージョンをまたげない: スナップショットは作成されたリージョンに固定され、移動できない。スナップショットの作成・再開は、両者が同一リージョンに存在する必要がある。フェイルオーバー時のリージョンをまたぐスナップショット読み込みは Vercel 側が自動的に処理する
- 配置設計が必要になる: これまで実質的に単一リージョン前提だった構成に、明示的な配置判断が加わる。DB やストレージが欧州にあるなら cdg1、といった選択がそのままレイテンシに効く
- 可用性の設計余地: フェイルオーバー指定により、リージョン障害時にサンドボックスの起動が止まらない構成を組めるようになった。ただしこれは Pro / Enterprise 向けの機能である
今回の発表では、料金の変更や新たな上限については言及されていない。
