帝国不動産の社内調査、賃貸管理部門のAI利用率85.7%
帝国不動産(PR TIMES)公式発表
調査データ不動産AI活用国内業務効率化
帝国不動産は8月21日、プロパティマネジメント本部265名を対象とした社内調査の結果を公表した。AI利用率は85.7%、積極活用の意向は96.2%に達する一方、毎日使う人は35.5%にとどまる。用途は文章作成・要約が88.1%と突出し、データ分析14.5%、資料作成6.6%と限定的だった。
何が発表されたか
帝国不動産株式会社は2026年8月21日、賃貸管理を担うプロパティマネジメント本部を対象とした社内アンケートの結果を公表した。本部在籍336名のうち265名が回答している。
主な数値は次のとおり。
- AI利用率:85.7%(227名が何らかのAIを業務に利用)
- 活用意向:96.2%が「積極活用・スキルアップしたい」または「業務で役立つなら使いたい」と回答
- 毎日利用:35.5%
- 用途(利用者ベース):文章作成・添削・要約88.1%、調査・情報収集44.9%、アイデア出し34.8%、データ分析14.5%、資料作成6.6%
- 非利用・低頻度利用者の42.1%が「使い方がよく分からない」と回答
- 企業に求める支援:基礎研修50.6%、業務別プロンプト集47.9%、活用事例共有41.5%
実務への影響
この調査で読み取るべきは、利用率85.7%と毎日利用35.5%のあいだにある50ポイントの差だ。「触ったことはあるが日常に入っていない」層が過半を占める。導入の成否を利用率で測ると、この段差が見えなくなる。
用途の偏りも示唆的だ。文章作成が88.1%に対してデータ分析は14.5%。つまり多くの現場で、AIは「文章を整えるもの」として理解されており、集計や分析に使えることが認知されていない。EC運用や制作の現場でも同じ構図はよく見られる。
支援ニーズの回答は、そのまま提案の型になる。1位が基礎研修、2位が「業務別プロンプト集」である点は重要で、汎用の使い方講座より、その職種の具体的な作業に紐づいたプロンプトの方が求められている。クライアントにAI活用を提案する際、ツール導入とセットで「その業務専用のプロンプト集」を納品物に含める構成は、実際のニーズと噛み合っている。
補足
自社1社・単一部門の社内アンケートであり、業界全体の傾向を示すものではない。有効回答265名(回答率約79%)。
