OpenAI API、リクエスト単位で処理リージョンを選択可能に
OpenAI API で、プロジェクトのジオグラフィを固定せずリクエストごとに処理リージョンを選べる方式が案内された。Global ジオグラフィのプロジェクトで発行した API キーを使い、us./eu./jp. などの接頭辞付きドメインへ送るだけでよい。同一クライアント・同一キーのまま宛先を切り替えられる。
何が発表されたか
OpenAI の API ドキュメント「Data controls in the OpenAI platform」に、リクエスト単位で処理リージョンを選ぶ方法が記載された。ドキュメントでは「リージョン固有のプロジェクトを作る代わりに、Global ジオグラフィを持つプロジェクトの API キーと接頭辞付きドメインを使って、個別のリクエストについてリージョン処理を選択できる」と説明されている。
利用できる接頭辞付きドメインとして、以下が挙げられている。
us.api.openai.comeu.api.openai.comau.api.openai.comca.api.openai.comjp.api.openai.comin.api.openai.comsg.api.openai.comkr.api.openai.comgb.api.openai.comae.api.openai.com
ドキュメントには、1 つのクライアントと Global プロジェクトの API キーを使い回して、グローバル・米国・EU の各エンドポイントへリクエストを送る Python のサンプルコードが掲載されている。
開発者への影響
これまでリージョンを指定するにはリージョン固有のプロジェクトを作る必要があったが、この方式では Global ジオグラフィのプロジェクト 1 つで済む。キーやクライアントを複数用意せずに、リクエストごとに宛先ドメインを切り替えるだけで処理リージョンを変えられる。
ただし条件がある。ドキュメントは、既存の利用資格(eligibility)とデータ保持コントロールの要件は引き続き適用されると明記している。また、対象のエンドポイントとモデルがリージョン処理に対応している必要がある。
日本向けの jp.api.openai.com も一覧に含まれているため、国内でのデータ所在地要件がある案件では、実装上の選択肢として押さえておく価値がある。導入前に、使用予定のエンドポイントとモデルが対応しているかを確認しておきたい。
