Google「Gemini Omni 1.1 Flash」正式提供 動画を40秒まで延長・4K出力
Google(The Keyword)公式発表
GoogleGemini動画生成APIクリエイティブ
Google は8月27日、動画生成モデル「Gemini Omni 1.1 Flash」を一般提供に移行した。10秒刻みで最大40秒までのシーン延長、始点・終点フレームを指定する補間、360p下書きから4Kまでの解像度選択に対応する。プレビュー版エンドポイントは9月30日に廃止される。
何が発表されたか
gemini-omni-1.1-flashが一般提供(GA)に移行- シーン延長:既存動画を10秒単位で継ぎ足し、合計最大40秒まで生成可能。直前の最大10秒を文脈として参照し一貫性を保つ
- フレーム補間:始点フレームと終点フレームを指定すると、その間を滑らかにつなぐ映像を生成。複雑なカメラワークをキーフレーム指定で作れる
- 解像度の選択:360p の下書きモードは約60%高速・コスト3分の1。仕上げは720p、プロ品質は1080p / 4K
- 動画リファレンス:最大3秒の動画を入力として与え、見た目の一貫性を維持できる
- 提供経路は Google AI Studio、Gemini Enterprise Agent Platform、Google Flow(AI Plus / Pro / Ultra 向け)、Gemini アプリ
- Adobe、Figma Weave、Runway が自社の制作プラットフォームに統合済み
- 既存のプレビュー版エンドポイントは 2026年9月30日 に廃止予定
実務への影響
制作フローの観点で大きいのは「360p の下書きモード」だ。動画生成は当たり外れが大きく、本番解像度で何度も回すとコストが跳ねる。構図とモーションの確認は360pで潰し、決まったカットだけ1080p/4Kで焼く、という二段構えが公式に用意された形になる。見積もりの根拠にもしやすい。
40秒までのシーン延長は、LP のヒーロー動画や商品紹介ショートの尺として現実的なラインに入ってきた。始点・終点フレーム指定と組み合わせれば、既存の商品写真2枚からトランジションを作るといった使い方ができる。EC のバナー動画や Instagram リール向けの素材制作が、外注前提から内製可能な範囲に寄る。
一方で4Kは「アップスケーリング」である点は押さえておきたい。ネイティブ4K相当のディテールを期待して大画面のサイネージ用途に流用すると、クライアント確認で差し戻される可能性がある。プレビュー版エンドポイントの9月30日廃止も、既存案件で使っている場合は早めに切り替えたい。
