
Anthropic、Claude Opus 5.5を公開 入出力の単価を20%引き下げ
AnthropicClaudeLLMAPI生成AI
Anthropicは9月22日、新モデル「Claude Opus 5.5」を公開した。エージェント型のコーディングや長時間かかる作業での性能を前面に出しつつ、価格は入力100万トークンあたり4ドル、出力20ドルとOpus 5から20%引き下げ。キャッシュ読み出しは60%安くなり、一般的な使い方では合計コストが約40%下がるとしている。
何が発表されたか
Anthropicは2026年9月22日、Claude 5.5ファミリーの最初のモデルとなる「Claude Opus 5.5」を公開した。エージェント型のコーディングとナレッジワークの能力を大きく前進させたモデルと位置づけている。
- ほとんどのタスクでClaude Fable 5.1と同等の水準を、より高い効率で達成するとしている
- 長期にわたるコーディング作業に強く、テスターの1人は68万行のコード移行を1日未満で完了したという
- エージェント型コーディングのベンチマークで最高水準とし、Terminal-Bench 4.0で66.4%、FrontierCodeで54.4%を記録
- 行動監査テストで過去最良のスコアを出し、プロンプトインジェクションへの耐性も従来版より向上
- 文章がより自然で明確になったとしている
価格と提供形態
価格は100万トークンあたりで次のとおり。
- 入力: 4ドル(Opus 5は5ドル、20%減)
- 出力: 20ドル(Opus 5は25ドル、20%減)
- キャッシュ読み出し: 0.20ドル(Opus 5は0.50ドル、60%減)
一般的なワークロードでは合計コストがOpus 5より40%低くなり、出力の生成速度も30%速いとしている。提供はAWS、Google Cloud、Microsoft Azureを含む各プラットフォームとClaude Platformで、モデルIDは claude-opus-5-5。
開発者への影響
値下げの中心がキャッシュ読み出しの60%減である点は、同じ前提情報を何度も読ませる使い方——リポジトリやマニュアル、商品データを前提に何十回もやり取りするような処理——のコスト構造に直接効く。プロンプトキャッシュを使っていない実装では恩恵が小さいため、まず既存のバッチ処理やエージェントでキャッシュが効いているかを確認するのが先になる。
ベンチマークの数字はいずれもエージェント型のコーディングを測るもので、実際の業務での再現性は各自の検証が必要になる。一方で、行動監査とプロンプトインジェクション耐性の改善が明示されている点は、外部から取得したテキストをそのままモデルに渡す構成——サイトのスクレイピング結果や問い合わせフォームの入力を扱う処理——を組んでいる場合に確認しておきたい項目である。
