BOTANICO調査、AI活用で「一気通貫」の集客を実現できている企業は15%
株式会社BOTANICOが2026年9月9日、既存クライアント40社への調査結果を公開した。認知から問い合わせ・成約までをAIで一気通貫させている企業は15%にとどまり、残る85%はチャネルごとの個別運用や、集客ファネル全体へのAI適用に踏み切れていない状態だった。調査期間は2026年8月1日〜30日。
何が発表されたか
- 2026年9月9日、株式会社BOTANICO が AI活用による「一気通貫」集客に関する調査レポート を公開した。
- 調査対象:同社の既存クライアント40社。調査期間:2026年8月1日〜30日。手法:アンケート調査。
- 主要な結果:認知獲得から問い合わせ・成約までを途切れずにつなぐAI活用を「実施している/どちらかといえば実施している」と回答した企業は 15% にとどまった。
- 残る 85% は、チャネルごとに個別運用している/統合の戦略がない/集客ファネル全体にAIをどう適用すればよいか分からない、といった状態にあった。
- 調査で対象としたチャネルは、SNS、運用型広告、SEO、MEO、LINE、およびオフライン施策。
実務への影響
サンプルは40社と小さく、かつ 同社の既存クライアントに限定された調査 である点は割り引いて読む必要がある。母集団のバイアスを踏まえたうえでも、この数字は現場感覚と大きくはずれていない。
実務的な示唆は「AI導入率が低い」ではなく、「導入はしているが、チャネルをまたいで一本の線につながっていない」 という診断のほうにある。生成AIで広告文を書く、SNS投稿を量産する、といった点の活用は普及済みで、詰まっているのは点と点の間、つまり計測と引き継ぎの設計である。
Web制作・マーケ支援を請ける立場では、ここが提案の空白地帯になる。
具体的な切り口としては、①各チャネルの流入をどのIDで束ねるか(LINE連携・フォーム・CRM)、②AI検索経由の流入を既存の自然検索と分けて計測できているか、③問い合わせ後の一次対応をAIに渡す場合の引き継ぎ情報の設計、あたりが挙げられる。どれも「新しいAIツールを買う」話ではなく、既存の導線を整理し直す話であり、制作会社が本来得意な領域である。
裏を返せば、単発のAIツール導入提案は価格競争になりやすく、ファネル全体の統合設計は競合が少ない。この調査は、その提案転換を後押しする材料として使える。
補足
数字を引用してクライアントに提示する場合は、「n=40、同社既存顧客が対象」という前提を必ず添えたい。業界全体の統計として扱うと、指摘を受けたときに提案全体の信頼が下がる。
