Anthropic、Computer use と Skills / Files API を正式提供
Anthropic は8月20日、Claude Platform で Computer use、新しい Browser use ツール、Skills API、Files API の一般提供を開始した。Computer use は1ターンで複数操作を実行できるようになり、Browser use はスクリーンショットとページ構造の両方を読んでWeb要素を指定する。Skills API と Files API により、独自スキルやファイル置き場を自前のインフラなしで運用できる。
何が発表されたか
Anthropic は8月20日、エージェント構築向けの4つの機能を Claude Platform で一般提供(GA)にしたと発表した。
- Computer use(更新版): スクリーンショットを見てクリック・入力・スクロールを行うツール。1回のターンで複数のアクションを実行できるようになり、タスク完了までの時間が短縮された。
- Browser use(新規): Computer use に加わったブラウザ向けツール。スクリーンショットに加えてページ構造も解析するため、ピクセル座標だけに頼る方式よりWeb要素を確実に指定できる。
- Skills API: 手順書・スクリプト・テンプレートをまとめた「スキル」をアップロードし、バージョン管理してリクエストに紐づけるためのAPI。ホスティング基盤を自前で用意する必要がない。スキルは Claude のコード実行サンドボックス内で動く。
- Files API: エージェントが読み書きするドキュメントの保管庫。自動有効期限、レート制限の引き上げ(従来比5倍)、組織あたり1TBのストレージを備える。
コード実行とWeb検索も同じエージェントループに統合される。
開発者への影響
Web制作やEC運用の現場では「管理画面にログインして操作する」類の作業が大量に残っている。Browser use がページ構造を読む方式に変わったことで、座標ズレでエージェントが迷子になる従来の弱点が減り、CMSの入稿確認や在庫管理画面の巡回といった定型作業を任せやすくなる。
Skills API の実務的な価値は、案件ごとのローカルルール(この顧客の商品説明テンプレート、この店舗のタグ付け規約など)を「スキル」としてバージョン管理し、リクエスト単位で付け外しできる点にある。プロンプトに毎回全部を詰め込む運用から抜けられる。Files API の1TB枠と自動有効期限は、納品物や中間生成物の置き場をS3などで自前構築せずに済ませたい小規模チームには効く。
利用条件
Claude Platform で即日利用可能。Skills API と Files API は Microsoft Foundry 経由でも使える。更新版の Computer use と Browser use は Google Cloud の Vertex AI にも近日提供予定。また Computer use は BAA 締結下の HIPAA 規制ワークロードの対象になった。各機能のドキュメントは platform.claude.com/docs で公開されている。
